風船をさわると粉っぽいの、どうして?

暮らしと科学のハテナ

パーティーやお祭りで大活躍するゴム風船。ふくらませて遊ぼうと袋から取り出したとき、指先が白くサラサラしたり、少し粉っぽく感じたりしたことはありませんか。いったいこの粉は何なのでしょうか?

風船についている白い粉の正体

あのサラサラした粉はゴミやホコリではなく、風船をつくる工場で最初から丁寧につけられている特別な粉です。どんな役目を持っているのか、見ていきましょう。

なぜ粉がついているの?

・ゴム同士がくっつくのを防ぐため

ゴム風船の材料である天然ゴムには、ゴム同士がピタッとくっつきやすい性質があります。もし粉がついていないと、袋の中で風船の内側や外側がぺったり張りついてしまい、開くこともふくらませることもできなくなってしまいます。
お餅や大福に粉をかけるのも同じ理由です!

・スムーズにふくらませるため

風船の中に空気を送りこむとき、内側同士がすべりやすくなっていると、ひっかかることなく全体へ均等に空気が行きわたります。

・ゴムの劣化を防いで長持ちさせるため

ゴムは空気中の酸素や湿気、熱などに弱い素材です。粉が表面をやさしく包み込むことで、ゴム同士の摩擦を防ぎ、買ったばかりの良い状態をキープしてくれます。

白い粉は何でできているの?

・安全なコーンスターチ(とうもろこしの粉)

多くのゴム風船には、料理やお菓子作りにも使われるコーンスターチや植物性のデンプン、または安全性が確認されたミネラル成分の粉(タルクや炭酸カルシウムなど)が使われています。

・口に入れても害の少ない素材

口をつけて息を吹きこむおもちゃだからこそ、万が一口や手に触れても体に影響が出にくい、安全な素材が選ばれています。

もっと知りたい人へのステップアップ

風船につけられた粉の仕組みは、身の回りにあるさまざまな「ゴム製品」や「ものづくり」の技術にも使われています。もっと深く知りたいときは、次のキーワードを図鑑やインターネットで調べてみてくださいね。

身の回りにある「くっつき防止」の工夫

風船と同じように、お医者さんや料理人が使う薄いゴム手袋にも、着脱をスムーズにするための粉が使われてきました。また、お餅やお団子がくっつかないようにまぶす「打ち粉」も、まったく同じ仕組みです。「離型剤(りけいざい)」や「アンチブロッキング」という言葉を調べてみると、ゴムやプラスチックをサラサラに保つ科学の知恵がたくさん見つかりますよ。

天然ゴムはどうやって作られるの?

ゴム風船の多くは、「ゴムノキ」という樹木から採れる樹液(ラテックス)から作られています。樹液が固まって伸び縮みするゴムになり、私たちの手元に届くまでの工程を調べてみると、天然素材の面白さや不思議をもっと感じることができます。「ラテックスの採取」や「ゴム風船の製造工程」をキーワードに検索してみるのもおすすめです。

まとめ

風船が粉っぽいのは、ゴム同士がくっつかずにきれいにふくらむよう、安全なデンプンなどの粉で守られているからでした。

おすすめ記事

参照元

・日本ラテックス工業会「風船の基礎知識・安全性について」https://www.latex.gr.jp/

・マルキユー株式会社(風船専門メーカー等の製造技術解説・Q&A)https://www.marukyu-balloon.co.jp/

・日本バルーン協会「バルーンの安全な取り扱いガイド」https://www.balloon-jp.com/

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