さらっとしていて涼しいリネンシャツですが、少し座ったり腕を曲げたりしただけで、あっという間にくしゃくしゃになってしまいますよね。
「どうしてこんなにシワシワになるんだろう?」と不思議に思ったことはありませんか。
リネンシャツにシワができる理由
植物から作られるリネンには、ほかの布にはない特別な特徴があります。どうしてシワがついてしまうのか、3つのポイントに分けて見ていきましょう。
- 植物の茎からできた硬い繊維だから
リネンは「亜麻(フラックス)」という植物の茎から作られています。繊維そのものがとても丈夫で、曲げても元に戻る力(弾力)が控えめです。そのため、針金のように一度折れ曲がると、しっかりとした折り目が残ってしまいます。 - 水分を吸ったり吐いたりが得意だか
リネンは汗や空気中の水分を素早く吸い込み、すぐに外へ逃がす性質があります。着ている人の汗や熱を吸うと、繊維同士の結びつきがいったん緩みます。そして水分が乾いていく瞬間に、曲がった形のまま再び繊維同士が固まってしまいます。この繰り返しが、着ているうちに自然とシワを作るきっかけになります。
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水素結合とセルロースのつながり
リネンの主成分は「セルロース」と呼ばれる糖の仲間です。セルロース同士は「水素結合」という手と手をつなぎ合うような力で結ばれています。
水や汗が繊維に入り込むと、水分子が間に入り込み、手をつないでいたセルロース同士の結合を一度ほどいてしまいます。その後、水が蒸発するときに、布が折れ曲がった状態のまま別の場所で再び手をつなぎ直して固定されます。これがシワの正体です。
結晶化度という性質
繊維の中には、分子が規則正しくぎっしり並んだ「結晶領域」と、自由に動ける「非晶領域」があります。リネンは分子がぎっしり並ぶ結晶化度が高く、バネのようにしなやかに元の形に戻る隙間が少なくなっています。
興味が湧いた方は、以下のキーワードを図書館やインターネットで調べてみてください。
- 「セルロース 水素結合」
- 「天然繊維の結晶化度」
- 「防シワ加工の仕組み」
まとめ
リネンがシワになりやすいのは、植物の茎が持つ丈夫さと、汗をすばやく吸い取ってくれる優れた性質がある証拠です。
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参照元
- 一般社団法人日本紡績協会「植物繊維(綿・麻)の構造と性質」
https://www.bouseki.or.jp/ - 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)「繊維の基礎知識」
https://www.nite.go.jp/ - 文部科学省「高等学校理科用 教科書 化学(高分子化合物の性質・セルロース)」
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