お祝いもらったきれいな花束をずっと咲かせていたいと思ったことはありませんか。実は、花束をそのまま土に植えても育つことはありません。
どうして花束のお花は土で育たないのか、茎から根っこが出る仕組みと一緒にのぞいてみましょう。
花束を植えても育たない理由
花束のお花が土の中で育つことができないのは、植物が生きていくために必要な仕組みが途切れてしまっているためです。
- 根っこがないから
花束のお花は茎の途中で切られているため、水分や土の中の栄養を吸い上げる根っこがありません。 - 切り口から菌が入ってしまうから
土の中のたくさんの微生物が入り込んで茎が腐ってしまいます。 - エネルギーを使い切っているから
植物は花を咲かせるときに、蓄えていたたくさんのエネルギーを消費します。花束のお花はすでに満開に近いため、新しく根を伸ばす元気が残っていません。 - お水を通す管(道管)がふさがりやすいから
切られた茎の断面からは、空気の泡が入ったり植物自身の樹液が出たりして、水を通す管が詰まりやすくなっています。
茎から根っこが生えてくることはないの?
実は、植物は条件さえそろえば茎から新しい根っこを生やすことができます。この特別な根っこを「不定根(ふていこん)」と呼びます。
- 茎から根が生える仕組みがある
茎が切られると、植物ホルモンが切り口に集まり、茎の細胞を「根っこの細胞」に変えて新しい根を伸ばします。園芸の「さし木」や「水さし」はこの力を利用しています。 - 花束のお花は根を出すのがとても難しい
バラやカーネーションなどの花束によくあるお花は、根を出すのがもともと難しい種類です。さらに、エネルギーをすべてお花に使ってしまっているため、根を作る細胞が動く前に茎が傷んでしまいます。 - 葉っぱの多いハーブや観葉植物なら生えやすい
お花がついていないミントやポトス、アイビーなどは、水につけておくだけでも茎の途中から白い根っこが生えてきやすい性質を持っています。
植物の体をもっと深く知るためのポイント
植物の生きる力についてさらに詳しく知りたくなったら、以下の言葉を図鑑や本で調べてみてください。植物がどのようにして新しい命をつなぐのか、面白い仕組みが見えてきますよ。
さし木(さし芽)の仕組み
植物の茎や葉から新しい根を生やして増やす方法です。植物が持つ強い再生能力について調べてみてください。
不定根(ふていこん)と植物ホルモン
タネから出る根とは違い、茎などから生える根を不定根といいます。これをコントロールする「オーキシン」という植物ホルモンを調べてみてください。
道管(どうかん)と蒸散(じょうさん)
植物が根や茎からお水を吸い上げるホースのようなくだを道管といいます。葉っぱの裏から水分が出ていく「蒸散」の働きを調べてみてください。
まとめ
花束は、切り花として一番きれいに見える瞬間を楽しめるように作られています。土には植え替えず、きれいなお水を入れた花瓶に生けて、毎日のお手入れをしながら優しく見守ってあげてくださいね。
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参照元
- 農林水産省:植物のからだのつくり(植物の成長と栄養)https://www.maff.go.jp/
- 文部科学省:小学校理科の観察・実験の手引き(植物のつくりとはたらき)https://www.mext.go.jp/
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