お酒を飲むとどうして「酔っぱらう」の?体の中で起きる変化と楽しくなるふしぎ

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お酒はなんでこんなに楽しくなれるのか?その仕組みを今回は探っていきましょう!

お酒に酔う仕組みと楽しくなるキホン

お酒を飲んだとき、体や脳の中では何が起きているのでしょうか。順番に分かりやすく見ていきましょう。

アルコールが全身をめぐる旅

・胃や小腸からすばやく吸収される

普通の食べ物や飲み物は時間をかけてゆっくり消化されますが、お酒に含まれる「アルコール」は胃や小腸からとても素早く吸収されて血液の中に溶け込みます。

・血液に乗って数分で脳まで届く

血液に入ったアルコールは、心臓のポンプによって全身へと送られます。そして、飲んでからわずか数分ほどで頭の中にある「脳」にまでたどり着きます。

楽しくなる理由と脳のブレーキの秘密

・理性や我慢を担当する「大脳皮質(前頭葉)」がお休みする

頭の前側にある「大脳皮質」、特に「前頭葉(ぜんとうよう)」と呼ばれる場所は、普段「ちゃんとしなきゃ」「わがままを言っちゃダメ」と気持ちや行動をコントロールする強力なブレーキ役をしています。アルコールが届くとこのブレーキ役が最初にマヒして眠ってしまうため、普段は心の中にしまっている感情が表に出て、開放的な気分になります。

・ごほうび物質の「ドーパミン」があふれ出す

ブレーキが外れると同時に、脳の中では「ドーパミン」という楽しさや心地よさを生み出す特別な物質がたくさん分泌されます。この物質の働きによって、気分がウキウキして楽しくなったり、おしゃべりが止まらなくなったりします。

さらにたくさん飲むと起きること

・バランスをとる場所までまひしてしまう

お酒の量が増えると、運動や姿勢のバランスをコントロールしている「小脳(しょうのう)」という場所までマヒしてしまいます。その結果、まっすぐ歩けなくなって千鳥足になったり、手先がうまく動かなくなったりします。

・記憶を保存する場所がお休みしてしまう

さらに飲み過ぎると、新しい記憶をファイルのように記録する「海馬(かいば)」という場所が働かなくなります。前の日に楽しそうにしていたのに「次の日の朝になったら何も覚えていない」ということが起きるのはこのためです。

顔が赤くなる・気持ち悪くなる理由

・分解の途中で毒素ができる

肝臓という臓器がアルコールを分解して無害な水や二酸化炭素に変えようとするとき、途中で「アセトアルデヒド」という強い毒性を持った物質が生まれます。

・血管が広がって赤くなる

このアセトアルデヒドには血管を大きく広げる働きがあるため、顔や体がポッポと赤くなります。また、体が「これ以上は危ないよ」と危険を知らせるために、頭痛を起こしたり吐き気を催したりして知らせてくれます。

もっと知りたい人へ!少し専門的なお話

ここまでの仕組みを知って「もっと深く調べてみたい!」と思った方のために、探究のヒントになるキーワードを紹介します。

大脳新皮質と大脳辺縁系の関係

脳は、外側にある理性を司る「大脳新皮質」と、内側にある本能や感情を司る「大脳辺縁系」に分かれています。アルコールによって新皮質のコントロールが弱まると、内側の感情がそのまま表に出てきます。興味がある人は「大脳辺縁系と情動」について調べてみてください。

神経伝達物質と報酬系

アルコールがもたらす快感には、脳の「報酬系(ほうしゅうけい)」という神経回路が深く関わっています。脳を興奮させる神経と落ち着かせる神経のバランスがどう変化するのか、気になる人は「GABA受容体とアルコール」という言葉を図書館やインターネットで調べてみましょう。

体質を決める遺伝子

アセトアルデヒドを分解する「ALDH2(アルデヒド脱水素酵素2)」の働きは、生まれつきの遺伝的なタイプによって決まります。お酒に強い体質と弱い体質がなぜ分かれるのか、もっと知りたい人は「ALDH2 遺伝子多型」で探してみてください。

まとめ

お酒に酔って楽しくなるのは、理性のブレーキ役である前頭葉がお休みし、楽しさを感じるドーパミンがあふれ出すことで起きる現象です。

おすすめ記事

参照元

・厚生労働省 e-ヘルスネット「アルコールの吸収と代謝」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-02-002.html

・厚生労働省 e-ヘルスネット「アルコールと脳」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-02-004.html

・国税庁「お酒と健康」 https://www.nta.go.jp/taxes/sake/kenko/index.htm

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