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橋から転落させられた17歳女子高校生・北海道旭川市で起きた凄惨な監禁殺害事件の全容

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2024年4月、北海道旭川市において当時17歳の女子高校生が橋から川へ転落させられ死亡する事件が発生した。この事件では、内田梨瑚被告(23)と当時19歳の女の2名が逮捕・起訴され、裁判が執り行われている。SNS上のトラブルから発展したとされる本事件は、監禁、暴行、さらにはSNSを用いた脅迫行為など、複数の凄惨な犯行プロセスを経て最悪の結果に至った。本記事では、これまでの公判や報道により明らかになった客観的な事実に基づき、事件の始まりから現在までの経過、そして裁判の現状について詳細に記述する。

記事の要約

  • 2024年4月、旭川市の神居古潭にある大橋から女子高校生が川に転落させられ溺死した。
  • 事件の契機は、被害者がSNS上に掲載した内田被告の写真に関する金銭トラブルであった。
  • 内田梨瑚被告と当時19歳の女が、監禁・暴行・恐喝・殺人などの罪で起訴された。
  • 共犯の女は懲役23年の実刑判決を受け、上訴権を放棄したため刑が確定している。
  • 主犯とされる内田被告は監禁等の罪を認める一方、殺人罪の成否について否認を続けており、2026年6月8日に検察側から懲役27年が求刑された。

北海道旭川市女子高校生監禁殺害事件の経過と裁判

事件の端緒となったSNS上のトラブルと電子マネー恐喝

検察側の冒頭陳述および起訴状によると、事件の端緒は2024年4月上旬にまで遡る。留萌市に住む当時17歳の女子高校生が、自身のSNS上に内田梨瑚被告が写った写真を無断で掲載した。これを発見した内田被告は激怒し、被害者に対して執拗な連絡を開始した。

内田被告は共通の知人などを介して被害者に圧力をかけ、「写真を勝手に載せた対価」として電子マネー(10万円分)を要求。実際に被害者から電子マネーを脅し取ったとされる。この恐喝行為が、その後に発生する監禁および殺害事件の引き金となった。

被害者への監禁・暴行から川への転落までの詳細な行動

2024年4月18日深夜、内田被告と共犯の女(当時19歳)は、電子マネーのやり取りやその後の対応を巡って不満を募らせ、被害者がいる留萌市内へと車で向かった。同日午後11時過ぎ、留萌市内の道の駅付近で被害者を待ち伏せし、無理やり軽自動車の車内に押し込んで監禁した。

車内および移動先での犯行内容は極めて凄惨なものであった。内田被告らは、約4時間にわたり被害者を車内に閉じ込め、携帯電話を取り上げて外部との連絡を遮断。車内では被害者の顔面を殴打する、髪を引っ張るなどの激しい暴行を加えた。さらに、被害者を全裸にさせてその様子をスマートフォンで動画撮影し、精神的にも著しく追い詰めたとされる。

その後、車は旭川市内へと向かった。4月19日未明、一行は旭川市神居町にある景勝地「神居古潭(かむいこたん)」の神居大橋に到着。内田被告らは、被害者を高さ約10メートルの橋の欄干に座らせた。極限状態に置かれた被害者は、最終的に川へと転落。石狩川の激流に巻き込まれて溺死した。被害者の遺体は、事件から約1か月後の5月下旬、現場から約60キロメートル下流の石狩川で発見された。

共犯の女に対する裁判員裁判と懲役23年の確定判決

本事件では、内田被告とともに犯行に及んだ当時19歳の女(少女A)も逮捕・起訴され、先行して裁判員裁判が進められた。

公判において検察側は、女が内田被告の指示に従うだけでなく、自らも進んで暴行や監禁に加担し、被害者を死に至らしめる重要な役割を果たしたと指摘。弁護側は従属的な立場であったことを訴えたが、旭川地方裁判所は2025年の判決において、「被害者の生命を軽視した執拗かつ残虐な犯行であり、一連の行為に主体的に関与したことは明らか」と断定した。

地裁は共犯の女に対し、懲役23年の実刑判決を言い渡した。女側および検察側の双方が控訴および上告を行う権利(上訴権)を放棄したため、この懲役23年の判決はそのまま確定し、現在は服役中となっている。

内田梨瑚被告の初公判と容疑に対する主張の対立

2026年5月25日、旭川地方裁判所にて主犯とされる内田梨瑚被告の初公判が開かれた。全国的な注目を集める事件であり、用意された23席の一般傍聴席に対して300人を超える希望者が列を作った。

起訴状に対し、内田被告は恐喝罪や監禁罪、不同意わいせつ罪などの一部事実については認めたものの、殺人罪の成否について明確に否認した。内田被告は罪状認否において、「私には殺意はありませんでしたし、橋から落下させていません」と述べた。

弁護側の主張は以下の通りである。

  • 服を脱がせて動画を撮影した行為などは認めるが、それは不同意わいせつ罪にとどまり、致死の因果関係まではない。
  • 被害者を橋の欄干の外側に立たせ(あるいは座らせ)、その後現場を立ち去ろうとした際に大きな音が聞こえた。直接手を下して突き落としたわけではない。
  • したがって、殺人罪および不同意わいせつ致死罪は成立しない。

これに対し、検察側は「仮に直接手で突き落とすという実行行為がなかったとしても、深夜の暗闇の中で激しい暴行と精神的圧迫を加え、逃げ場のない橋の欄干に追い込んだ行為自体が、被害者を実質的に転落死させたと言える」とし、殺人罪の成立を強く主張している。

証人尋問における共犯の女(受刑者)の証言

5月27日に行われた証人尋問には、すでに刑が確定して服役している共犯の女が出廷した。女は証言台で、当時の状況について詳細に語った。

女の証言によると、橋の上で内田被告は被害者に対し、極めて威圧的な態度で詰め寄っていたという。そして、「内田被告が両手で被害者の背中(肩甲骨のあたり)を強く押した。その直後に被害者が川へ落ちた」と、内田被告による直接的な実行行為があったことを明言した。この証言は、内田被告側の「手を下していない」「勝手に落ちた」とする主張と完全に真っ向から対立しており、審理の大きな焦点となった。

検察側による懲役27年の求刑と今後の見通し

2026年6月8日、旭川地方裁判所で論告求刑公判が開かれた。検察側は論告の中で、「被害者は何の落ち度もないにもかかわらず、理不尽な動機から凄惨な暴行を受け、最終的に命を奪われた。その恐怖と絶望は計り知れない」と指摘。「内田被告は犯行を主導した立場でありながら、公判においても不自然な弁解に終始し、反省の態度が見られない。生命や人格を完全に無視した極めて悪質な犯行である」として、内田被告に対し懲役27年を求刑した。

一方、弁護側は最終弁論において、改めて殺人罪の不成立と適切な量刑への配慮を求め、結審した。本判決は、2026年6月22日に言い渡される予定となっている。


まとめ

本事件は、SNS上の些細な写真掲載トラブルを発端に、恐喝、拉致監禁、集団暴行、そして橋からの転落死という最悪の結末をたどった痛ましい事件である。17歳の女子高校生の命が奪われたことに対する社会的衝撃は大きく、すでに共犯の女には懲役23年の判決が確定している。現在行われている内田梨瑚被告の裁判では、「直接的な殺害行為の有無」や「実行行為を伴わない場合の殺人罪の成否」を巡って検察側と弁護側の主張が激しく対立しており、検察側は懲役27年を求刑した。司法がどのような判断を下すのか、2026年6月22日の判決内容に注目が集まっている。

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